2024/05/18 14:22


買った時にちょっとひと手間加えるだけで、美味しさは長持ちします。

でも、その理由って?


植物は呼吸をしていて、呼吸するたびに水分を蒸散させます。

人間が汗をかいて体温を下げるように、植物も葉の裏にある気孔から水分を蒸散させることで葉温の上昇を防ぎながら、減った分を根っこから吸収します。

でも収穫されたあとは、蒸散に使うための水分を土壌から吸収できません。

それでも収穫前と同じように水分の蒸散を続けようとするので、そのままだとしおれてしまいます。

呼吸の数が増えた分だけ老化してしまうのです。


蒸散による鮮度低下を防ぐためにおすすめなのが、新聞紙やキッチンペーパーで包むこと。

水蒸気をペーパーが吸って、野菜をほどよく保湿してくれます。
新聞紙が湿ってきたら取り替えましょう。 (葉物は湿っていて大丈夫です)


■土の中の野菜・株のままの場合
土の中に埋まっていたときとなるべく同じ状況で、泥つきのまま乾いた新聞紙に包んで根元を下にして、じゃがいもは日が当たると芽が出てきてしまうので、風通しが良く日の当たらない冷暗所で保存。


■土の中の野菜・切った場合
ラップや保存袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存。


■カブ・ダイコンは葉と根をわけて保存

カブ、ダイコンなどの根菜類は、葉付きのままおくと根の部分の水分も葉から抜けてしまいます。
葉と根の部分を切り分けてから新聞紙やキッチンペーパーに包んで冷蔵庫の野菜室へ。

■葉物・株のままの場合
乾燥を嫌います。
ほうれん草や小松菜、レタスなどは、湿らせた新聞紙やキッチンペーパーに包んでビニール袋に入れて、袋の口は少しあけて冷蔵庫の野菜室に立てて置きます。

■果菜の場合

ズッキーニ、ナス、キュウリは乾いた新聞紙やキッチンペーパーに包んで冷蔵庫の野菜室に立てて置きます。トマトは重ならないようにヘタを下にして置くといいです。


■大葉やベビーリーフなどの葉だけの野菜
底に湿らせたキッチンペーパーを敷いたタッパーに入れ、上からさらにキッチンペーパーをかぶせておくと、シャキッと感が長持ちします。底に敷いたキッチンペーパーは取り替えてください。(一週間で使い切ります)


■キノコ類

水分が嫌いです。
湿気がこもらないよう、パックにフォークなどで穴をあけ通気性を良くしておくと保ちがよくなります。切ってから3日ほど天日干しにするのもおすすめ。風味が凝縮されます。
冷蔵庫で保存すると3日前後で食べられなくなりますが、冷凍庫に入れておけば1ヶ月程度は問題なく保存できます。